未婚化・晩婚化の社会的要因

未婚化や晩婚化が進んだのは結婚したいのにできない人が増えているからです。その要因は何でしょうか?

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結婚できない社会的要因

現在、晩婚化や未婚化が進んでいますが、それは結婚したくない人が増えたわけではなく、結婚したいのにできない人が増えていることが原因です。

では、どうしてその様な時代になってしまったのでしょうか?以前は結婚したい人同士で結婚できていたのになぜ現在はできなくなってしまったのでしょうか?

そこには様々な社会的な要因があるのです。経済的には終身雇用や年功序列の崩壊、意識的にはライフスタイルの変化、などです。

終身雇用・年功序列賃金の崩壊

以前は、男性と女性とではかなりの賃金格差がありました。その一方、若いうちは男性間ではほとんど皆同じような給料をもらっていました。そして、年功序列と終身雇用であったため、将来的に男性の給料は上がっていくことがほぼ補償されていたわけです。

しかし、現在はその様な社会制度は崩壊し、ワーキングプアーと言われるような、働いていても生活が豊かではない人が多くなってしまっています。そして、同じ男性でも収入にかなりの差ができてしまっているのです。

さらに、収入が低いだけではなく、安定していない人が多くなってきてしまっています。現在では35歳未満の未婚男性のうち、約3分の1は非正規雇用なのです。また、正規雇用であっても実力主義、成果主義が導入されるに伴い、自動的に給料が上がっていく時代ではなくなっています。

そのため、現在では経済的に、「結婚したくてもできない」男性が増えてしまっているのです。

個性の尊重

結婚できなくなった社会的要因の2つめは、個性が尊重される時代になったことです。つまり、一人一人のライフスタイル、自分らしさといったものです。

以前は、生活スタイルというものは皆同じようなものでした。男は外で働いて、女性は家庭を守ってという価値観も皆同じ、家の中の家具もだいたい同じ、子どもの教育方針もだいたい同じ、買う車もだいたい同じという時代でした。

しかし、現在では価値観の似ている人を探すか、またはどちらかが妥協をして相手に合わせないといけなくなりました。しかし、例えば外で働きたい女性と女性には家にいて欲しい男性が価値観をすりあわせることは簡単ではないのです。

結局、価値観が近いひとを探す必要があり、それが結婚を遅らせる要因になっているのです。

恋愛が自由になった

結婚できなくなった要因の3つめは、自由恋愛が拡大したことです。これは一見不思議なようですが、自由に恋愛できればできるほど、非婚化・晩婚化が進むのです。

昔は、全く異性と恋愛などしたことのない人同士がお見合いで結婚していました。お見合い自体が減ってきてからも、基本的に学生時代に恋愛を自由にできなかったため、異性とつきあったことがない人同士が、つきあい始めるとすぐ結婚という流れでした。

しかし、現在では恋愛はより自由になり、女性も男性も結婚するまでに何人かの人とつきあってから結婚するのが普通になりました。すると、結婚というものに対して慎重になるのです。もっといい人がいるのではないか、次の人の方がいい人かもしれない、という心理です。

さらには、モテる男性がいると女性は皆その男性に、モテる女性がいると男性は皆その女性に集まってしまう傾向にもなってしまいます。そして一度でもその様な「モテる」人とつきあってしまうと、同じレベルの人でないと結婚できなくなってしまったりするのです。

そして、人間的な魅力は経験によって磨かれるものです。そのため、恋愛経験豊富な一部の人はより魅力的になり、その一方で恋愛経験が少ない多くの人はなかなかおつきあいができないという状況になってしまっているのです。